安田記念の紅一点！エリザベス女王杯馬の“ブレイディヴェーグに注目！”　

レースの構図：G1馬5頭を含む実力馬が集結する激戦必至の好メンバー揃う。

レースの中心となるのは、2025年ドバイターフ(G1)を制したソウルラッシュである。

同馬は2024年のマイルチャンピオンシップやマイラーズカップを制し、JRA最優秀マイラーの座を射止めた実績を持つ。

一方、4歳世代からはNHKマイルC勝者のジャンタルマンタルと、ダービー卿チャレンジトロフィー(G3)を制したトロヴァトーレが参戦。

さらにG2・3勝のシックスペンスも加わり、「世界のソウルラッシュvs.ジャンタルマンタルの争い濃厚」との前評判通りの三つ巴構図が形成されている。

注目馬：ブレイディヴェーグ(牝5)

～牝馬特有の切れ味を持つ大舞台での勝負強さも実証済みの本命候補～

● エリザベス女王杯では、キャリア5戦目での古馬GI勝利というイクイノックスと並ぶJRAレコード記録を達成

前走の2025年ドバイターフでは7着に終わったものの、国際G1での経験を積んだことは大きなプラス要素となる。

過去の安田記念データを見ると、「軽視されているリピーターや東京巧者は狙い目」とされており、東京競馬場での実績（2戦1勝）を持つブレイディヴェーグは、まさにこの条件に合致する存在といえる。

血統面でも注目すべき点がある。父ロードカナロアはスプリンターズS勝者で短距離のスピードを、母父系にはディープインパクトの血が入っており、スピードと瞬発力を兼ね備えた血統構成となっている。

この血統背景は、東京芝1600mという舞台で求められる「短距離でも通用するスピード」と「最後の直線で鋭い末脚を使える」能力の両方を備えていることを示唆している。

展開予想：平均的なペースから瞬発力勝負になる可能性が高い。

過去の分析によると、「特に近年の安田記念はかつてのような乱ペースになることが少ないので、ペースや展開の有利不利を考えなくてもよい」とされている。

レースペースについては、「レースタイムも過去10年では1.31.5前後、±0.5秒程度の決着でほぼ揃う」という安定した傾向が見られ、今年も同様の高速決着が予想される。

この条件下では、道中で脚を溜めて直線一気に差し切るブレイディヴェーグの戦法が有効に働く可能性が高い。

■ 1週前追い切り評価（5月28日）

美浦 W 5F 68.2-53.2-38.0-11.0 (単走)

評価：A（非常に良い）

目立つ時計の追い切りではないがリズム感ある走りでスピード乗りも良好。ゴール前の伸びも良く反応も良い。順調な仕上がりを見せている。

結論

◎本命：ブレイディヴェーグ

　→ 牝馬特有の切れ味、東京競馬場での好走歴、そして近年の安田記念が瞬発力勝負になりやすい傾向を考慮すると、上位争いは確実。

○対抗：ソウルラッシュ

　→ JRA最優秀マイラー。世界のソウルラッシュ。

穴候補：ジュンブロッサム

　→ 同レースの経験が豊富な武豊が騎乗。重賞勝ちの実績がある東京芝1600mで自慢の末脚が生きる流れになれば、激走の可能性も。

なお、各馬の仕上がり状態は勝敗を分ける重要な要素となる。最終追い切り診断にも注目していただきたい。